出版社の部長になった元気は、給料も上がり、結婚への自信も持ち始めた。
プロポーズのチャンスをうかがっていた元気は、出勤する朝、魚平の前を掃除していた愛に話し掛け、自分がデザイン部長になった事を報告した。そして、三食昼寝付きを保障するから家に来てくれ……というプロポーズをしたのである。だが元気のプロポーズの仕方について反発した愛は、自分は猫の子じゃないと言って断わってしまった。
元気に心にも無い悪態をつきながらも後悔の涙を流す愛、そんな涙も知らず、愛と喧嘩別れする元気だった。
この日、愛は健二にもはっきり結婚を断った。それを聞いた健二は、ワッと泣きながら「魚平」を飛び出して行った……。