歌と松永の結婚式の日がやって来た。愛と育がそれぞれの親代わりとなって付き添ったが、式場の係員は愛を花嫁と勘違いしたりしてテンテコマイ。それでも、うちかけ姿の歌は三十才そこそこにしか見えない美しい花嫁だった。 歌と松永は、親代わりの愛と育に感謝の花束を贈ると、京都への新婚旅行に旅立って行った。
式場から帰った愛と育は、互いの寂しさを労わり合いながら、親の幸せを喜びあった。しかし、一人「魚平」に帰る愛の姿は、寂しさを隠しきれなかった。元気(石坂浩二)はそんな愛の姿を見ながら、今夜一晩だけは愛を一人にしておいてやろうと思うのだった……。