八百屋の長男・元気(石坂浩二)は、愛が深川の魚屋・健二と付き合っている事が気になってならなかった。愛もまた、元気の事が気にかかり、健二のプロポーズを受け入れかねていた。そんな愛と元気なのだが、顔を合わせるとすぐ喧嘩になってしまうのだった。
元気は、近く結婚する弟の明子(井上順)の為に、貯金をはたこうとしていた。それを知った明子は、感激のあまり泣いた。そして、元気と愛を一緒にさせてやりたいと歌(山岡久乃)に頼み込んだ。歌は愛の気持ちを打診しようとしたが、愛は元気の事になると、何故か話をそらしてしまうのだった。
愛も元気も共に総領で母一人の身である事が、愛の気持ちを迷わせていたのだ。そんな愛の心を知る歌は悩んだ……。