歌が松永のプロポーズを断わってしばらくした日、元気の弟の明子(井上順)と肉屋の長女・玉子(波乃久里子)の結婚式が行われた。玉子の父の玉之輔(佐野浅夫)は、娘を嫁がせる日には、家族揃って赤飯を食べ、長い間ありがとうございましたと言う娘の挨拶を聞いて送り出すものだとばかり思っていたのだが、当の玉子はおろか、妻の方子(奈良岡朋子)までが美容院へ走り込んだり、忙しく動くばかりで、感激の無い朝となってしまった。
愛は新調の着物姿で式に参列した。元気はすっかり女らしくなった愛に目をみはった。
しかしその日、松永の娘の育(大空真弓)が「魚平」にやって来て、愛は気持ちの決断を迫られる事になった。