沈黙 -サイレンス-

沈黙 -サイレンス- 2016

7.10

遠藤周作の小説「沈黙」を、巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ。キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。

2016

裁かるるジャンヌ

裁かるるジャンヌ 1928

8.00

ジョゼフ・デルテーイの小説版による“ジャンヌ・ダルク裁判”の物語で、間違いなくサイレント映画の一つの到達点だろう。“悪魔の子”とされ拷問を受けるジャンヌが苦しみに一度は屈服し、囚人として髪を刈られるシーンの厳しさ(実際に髪を切られ涙するクローズ・アップ)、そして自分を持ち直し、あえて火刑台に向かい火にかけられ、苦悶に顔を歪める瞬間、見る者をも貫く痛み(これも鮮烈なクローズ・アップで表現される)。

1928

フロントミッション 革命の反逆者たち

フロントミッション 革命の反逆者たち 2011

5.03

1930年代後半のスペイン。ヒトラー率いる左派ファシズムとスターリン側の右派共産主義に別れ第二次世界大戦の代理戦争となる内戦が開始されていた。父を共産主義者に殺された青年マノロは神学校を辞め、左派ファシズムのスパイに転進を図る。幼馴染のホセマリアは心から彼を案じ、神の道に進む決意を新たにする。マノロは、共和国側の革命を目指す若者が集まる演説会場に出向き、若き指導者のオリオールと美しいハンガリーの娘、イルディコと親交を深め 人民戦線の民兵として潜入に成功、激しい前線を命を削りながら戦う日々を送る。しかしそれは憎しみから出る信念なき戦いであった。一方、ホセマリアは、神父として民の心の支えになって生きていたが、内戦をきっかけに激しい反宗教的迫害にあっていた。しかし右派から命を狙われても、自らの信念を曲げず地下に潜り信仰を続ける日々を送っていた。まるで正反対の人生を歩む2人だったが、激しくなる戦火の中、複雑に運命は絡み合い遂に命を狙う側と狙われる側として再会してしまう。

2011

ジャンヌ・ダルク裁判

ジャンヌ・ダルク裁判 1963

7.23

1431年、百年戦争の最中、ノルマンディーのルーアン(Rouen)。オルレアンの乙女 "ジョーン・オブ・アークは、敵対するフランス軍に捕らえられ、敵であるイギリス軍が監督する教会裁判所で不当な裁判にかけられる。

1963