キーワード Japanese New Wave
東京流れ者 1966
書を捨てよ町へ出よう 1971
万引き常習犯の祖母、戦争犯罪人の父、ウサギを偏愛する妹。駄目な家庭に育ち、いつも家出を考えている“私”と恵まれた環境に身を置く“彼”。行き場のない鬱屈とした情熱を持て余した“私”は奇妙な人々と出会い、幻想と回想の入り混じった街を放浪する。
他人の顔 1966
おとし穴 1962
裸の島 1960
瀬戸内海に浮かぶ小さな孤島に四人家族が住んでいた。千太とトヨとその息子たち、太郎と次郎だ。島には水がないので、畑を耕すためにも、毎日船で大きな島へ水を汲みに行かなければならない。子供たちは隣島の学校に通っているので、彼らを船で送り迎えするのも千太とトヨの仕事だ。会話もなく、変化のない日常が続いていた。しかしある日、太郎が高熱を出してしまう。千太は医者を探すのだが…。
乾いた花 1964
刑務所を出所した村木は、賭場で少女と出会う。ある夜、彼は屋台でその少女と再会した。彼女の名は冴子。冴子はもっと大きな勝負があるところへ連れて行ってほしいとせがんだ。二人は大きな賭場へ行くが、村木はそこで、葉という男を見つけた。殺しと麻薬だけに生きているという葉は、賭けをしている冴子のことを見つめていた。
肉体の門 1964
戦後の焼け跡で逞しく生きる娼婦たちを描く。娼婦たちのキャラクターを衣装の色分けで表現するなど、鈴木清順ならではの色彩美学に貫かれている。映画主演デビュー作とは思えない野川由美子の体当たり演技も素晴らしい。 敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。十七歳のマヤが、関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった一人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだ。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、ひとりだけ和服で奥様風の町子と、様々な過去を背負った女たちがあてなき明日のためたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方関東小政の刺青をもつ、おせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた。すさんだ生活をしていても、小政たちもやはり女だ。たくましい男を見て、彼女らの中に愛に、似た感情が湧いて来た。そんな時、町子が小笠原というなじみの客と、結婚を約束して代償なしに身体を与えていることがバレてしまった。怒り狂った小政、マヤらは、地下室に町子を宙吊りにすると、リンチを加えた。途中、新太郎にさえぎられたものの、すさまじいリンチは、マヤの身体に忘れていた女の生理をよみがえらせ、新太郎に強烈にひきつけられていった。一方、進駐軍のペニシリンをもっていた新太郎は小政の口ききでそれを売り、莫大なお金を受けとるが…。
青春残酷物語 1960
「エロ事師たち」より 人類学入門 1966
赤い殺意 1964
豚と軍艦 1961
横須賀、ドブ板通り。水兵相手のキャバレーが立ち並ぶ一角で売春ハウスを営んでいた一家は、取り締まりで商売が立ち行かなくなり、豚の飼育を始める。そんなある日、幹部から死体処理を頼まれた元客引きの男は、世話をしている豚にその死体を食わせてしまう
噴出祈願 十五代の売春婦 1971
デリケートな思春期の少年、少女の性衝動を描いたピンク映画。高校生の保子は大人のマネをしてセックスをし、誰の子かわからない子供を身ごもってしまう。友だちも皆、性には無知で……。
情炎 1967
狂った果実 1956
太陽族の滝島夏久はまだ純真な弟・春次の初恋の女性・恵梨を奪う。やがて心の中にあった兄弟への愛情の均衡も破れ、恵梨は夏久の強靭な肉体に強く惹かれていった。恵梨と夏久の全ての出来事を知った春次は、憑かれたようにモーターボートでヨットの二人を追った…。
痴人の愛 1967
精油所の技師河合譲治は酒も煙草も麻雀もやらず、上役や同僚から無類の竪物と思われているが、実は秘かにナオミという女を飼育していた。ナオミはまだ少女の面影を残しているが、譲治は理想の女を作りあげようと奇妙な執念をナオミにそそぎ、そして、ナオミと結婚した。譲治はナオミに教養をつけさせようと、ピアノやイタリア語を習わせたが、ナオミは学生の浜田や熊谷らのボーイフレンドと遊びまわり、勉強はそっちのけだった。そのうえ、ナオミがボーイフレンドの誰彼の見境もなく身を任せているという噂がたった。
巨人と玩具 1958
開高健の同盟原作小説を、増村保造が映画化した社会派ドラマ。キャラメルを主力商品とするワールド製菓株式会社では、売上の頭打ちに悩んでいた。重役たちはその原因を宣伝効果の不足にあると決め付け、同業他社に抜きん出た宣伝活動を宣伝部に求めた。野心に燃える宣伝課課長の合田(高松英郎)は子供の興味の傾向に注目した豪華景品を企画する。一方、無名の少女・京子(野添ひとみ)をマスコミ人脈を使って有名人にまつりあげたのち商品のイメージキャラクターとしてデビューさせる。京子は宣伝部員・西(川口浩)らの手によってスターダムにのし上って行くのだが…。
日本の夜と霧 1960
暗殺 1964
けんかえれじい 1966
“喧嘩キロク”と異名をとる学生が喧嘩に青春のエネルギーをぶつけ大暴れ!女学生への淡い慕情にも悩む青春の日々をコミカルに描いた爽快アクション大作! 昭和初期、岡山中学の南部麒六(高橋英樹)は「喧嘩キロク」とあだ名されるほどの喧嘩好きがたたり、放校処分となって会津に転校。下宿屋の娘・道子(浅野順子)に想いを寄せるつつ、その地でも腕っぷしひとつでのし上がっていく…。おおらかなユーモア、きらめくリリシズムで描いた青春痛快なアクションの決定版。